君はこの星の外から

地上の人間なりに、それでも君を愛していたい

4thに参加する緊張でつぶれてしまいそうなポエム

じぶんの胸のあたりからなにかの内臓が膨らんで肺をぎゅうぎゅう圧迫してくるようなきつい感覚、いわゆる息苦しさなのかな、とにかくそれが止まらない。

理由は分かっている、絶対に4thライブだ、間違いない。

 

思えば昨日まで、わたしはあれやこれや忙しなく動き回ってライブの準備をしていた。Jupiterらしいアクセサリーを購入して、それに合うような服を買って。ぬいたちを運ぶかばんを作って、名刺におみやをはさみこんで。曲もいつもの5割増しで聞き込んで、Twitterにネタツイじみた感想を書き込むなどした。でもそれが、すっかり済んでしまった。

 

そうしたら、一気に例の息苦しさが襲ってきて、はじめてわたしは、じぶんがひどく緊張していたんだということに気がついた。

 

 

このブログは、4th以降に感想を書く用に開設した。これもまた、事前に計画していたライブの準備のひとつだった。

はじめてのエントリは明るくて楽しいものにしたくて、さっきまで、先日の横須賀イベの感想などを必死に書いていた。

けれど、書いても書いてもしっくりこなくて、ふと読み返したら、無理して書いたようなネタばかりが詰め込まれていて、書くのをやめてしまった。

 

 

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多くの諸先輩方がそうであるように、わたしもまたsideMに人生を救われてしまった人間だ。

sideMに出会うまでの1年間は本当に大変だった。しんどいことが沢山あった。

でも、sideMに出会って、アニメを見て、ゲームをして、御手洗翔太くんに出会って、それからの1年は本当にしあわせだった。わたしのしあわせの側にはいつも翔太くんがいた。

だから、4thの2日目のチケットが当たった時、本当の本当に嬉しかった。

やっと、君に会いに行ける。

 

 

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わたしは、ぬいぐるみの翔太くんたちにお洋服を編むのが好きだ。

あれは本当にいいものだ。

デザインを考えるとき。毛糸やボタンを選ぶとき。かぎ針を毛糸に通していくひとめひとめ。お洋服を着たら写真撮影はどうしようか。背景は、小物は?

そうやってお洋服を作って着せるまで、わたしはゆっくり、じっくり、時間をかけて、翔太くんへの思いを消化することができた。

「いま、プロデュースしている」と実感をもつことだってできた。

 

それから、ぬいぐるみであるということも良かった。

ぬいぐるみは喋らないし、幾分デフォルメされているから、そのおかげでわたしの思いもだいぶまろやかなものになっていた。

(もしかしたら、日本史で出てくる手のひらサイズの仏像を彫っていた人も、そんな感じの気持ちだったのかもしれない。日本史詳しいひとに怒られるだろうか。)

 

 

でも、ライブは違う。

イヤホン越しに聞いていた曲たちが、直に振動としてからだに響くんだろう。

そして、サイリウムの向こうのステージに、究極のよりしろ、御手洗翔太という概念の究極のよりしろを見ることになるんだろう。

 

それをかんがえたら、わたしは例の緊張で今にも倒れてしまいそうになる。

今もからだの内側からのなにかに潰されてしまいそうだ。

 

 

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さらに悪いのは、わたしはsideMの現地どころか、アイドルイベントやコンサート、声優さんのイベント、そういった類のものに現地参加するのがはじめてだということだ。

当然SSAの会場なんて知らない。広さも、高さも、音も、振動も、光も、みんなの声も、何も知らない。未知。

 

ふだんの人生で、完全な未知なんて他にあっただろうか。

大学生になったとき?ひとり暮らしをはじめたとき?上京したとき?就職したとき?

ぜんぜんだ。緊張はしたけど、どんな気持ちになるかの想像はついていたと思う。

人間関係が変わったときだろうか。ぜんぜん、それも違う。

感情的になることはあったけど、それだって織り込み済のストーリーみたいなものだ。

 

 

だから今回は一生に一度のとくべつ。

本当にはじめての場所で、わたしは本当にたいせつな瞬間を味わいに行く。

 

 

そのあと、わたしはどんな気持ちになっているんだろう。

生きてるのか、死んでるのか、泣いてるのか、はたまたテンションアゲアゲになってるのか、未知だ。

 

 

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幸運なことに、同行者がいる。

ずっと昔から北斗くんが大好きな女の子だ。

面倒見が良いやさしいひとだから、わたしがつぶれてしまいそうになったらきっとたすけてくれると思う。ひとりじゃなくて、よかった。

さらに幸運なことに、4thの次の日、 つまり13日、有給休暇が取れた。社会生活が駄目になることはなさそうだ。よかった。

 

 

 

 

 

……翔太くん、強くてやさしい君のことだから、こんなへなちょこなプロデューサーを見たら、「仕方ないなあ」って笑ってくれるんだろうな。

大丈夫、あと数日、わたしはちゃんと生きて君に会いに行くよ。